速いもので、私が大正歯科医師会に入会させて戴いて、まる五年が過ぎました。入会当初に、拙いエッセイを提出させてられて、もうエッセイは、当分回ってこないだろうと、思っておりましたのに、つくづく月日の経つのは、速いものだと痛感させられる、今日この頃です。 

 さて、確か前回は下らない音楽談義等、させて戴いたかと思うのですが、今回もその関連でいかせてもらいましょうか。 

 音楽を聴くというのにも、生演奏がよいとか、いや俺のオーディオ装置で聴くのが最高だとか、最近では、私には苦手の、PCでダウンロードして気軽に聞くとか、皆さんお好きな、色んな手段がありますね。 私の場合は専ら、長年使い込んだオンボロ装置で聴くのですが、CD中心に成らざるをえなかった、ここ二十年位を経て、最近は昔のアナログレコードを完全復活させてます。 今年に入ってすぐくらいに、三十年近く使っていたアナログプレーヤーが、遂に壊れて、仕方なく新しいプレーヤーを購入したのでしたが、改めてアナログの音を聴き直してみて、考えさせられることがあります。

 確かにデジタルは、雑音は無いし、操作性はいいし、使いやすさから、すっかりアナログを駆逐してしまいましたが、私にはどこか物足りなさが、常に付きまとっていました。  アナログレコードは、扱いが面倒だし、雑音はあるし、データ上の音質は明らかに劣っているのですが、何処かしらホッとするところがあります。特に、古い録音のものの中に、時にハッとするような、今となっては反って新鮮なものがあったりして、人間の感性というものは、一筋縄ではいかないものなのですね。 

 その思いを強く感じたのは、先日フラりと入ったジャズバーで聴かせてもらった、本物の蓄音機の音に触れた時でした。盛大なスクラッチノイズの中から、えもいわれぬ実に豊かな音に、暫し我を忘れてしまう程に、よい気持ちになりました。まあ、単に歳を取って、昔への郷愁が強くなってるだけかもしれませんが・・・。 さすがに蓄音機やSPレコードとなると、おいそれと手に入るものではないので、諦めていますが、せめて、LPに針を落とす楽しみだけは、当分続きそうです。個人の趣味というものは、他人様から見ると、実に馬鹿馬鹿しいものに思われることが、多いんでしょうけどねえ。

 では、つまらない話はこれくらいで、失礼致します。

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