今年の11月で開業して20年になります。はや20年、もう20年、まだ20年? 小学生だった子供が母親になって、子連れで来た時は、あの子が!?と思い、改めて年をとったなと感じます。
この20年で自分の診療がどう変わってきたか、この文を書く機会に考えてみたいと思います。
根本的に変わってきたのは、以前は治療だけだった診療だが、予防を中心にしたいと思ってきたことです。
子供の虫歯治療に関しては、開業当初はこちらも必死できちっとしようと思い、麻酔もよく使用し、たまに唇を噛んで「たらこ」の様に腫れたりとか、子供もしんどかったと思います。最近はMIという考え方で、必要最小限の処置で子供も楽、こちらも楽で以前よりだいぶストレスがなくなってきました。
歯周治療も初期の頃はスケーリングの後、麻酔をしてSRPをよく行っていました。歯周OPEもたまにしていましたが、その後のメインテナンス、予防という方向へはなかなか進みませんでした。最近は、始めに歯周病の原因の説明を十分に行い、治療の後は予防としてPMTC(歯の掃除)に通うように説明していますが、通う人はまだそう多くはありません。また歯周内科という言葉も使われだしていますが、薬を使用するのもよさそうな感じです。
医院の後半の15年〜20年?はPMTCに通う人が、治療に通う人より多くなるような医院にしたいと考えています。