今年の1月に生まれて初めて入院・全身麻酔を経験してきたので、報告させていただきます。ことの発端は昨年10月、舌の左横が痛くて口内炎かなと思って鏡で見てみたら、何となく嫌なラインが・・・前癌病変の白板症っぽい白いラインと、それに沿って2〜3個の口内炎のような潰瘍が・・・患者さんで見つけたら、すぐに病院口腔外科に紹介状を書きたくなるような病変だったのですが、とりあえずは1週間様子を見てみようと思い、10日後に仕事の休みをとりました。
1週間で潰瘍はほぼ消失気味だったのですが、大阪K察病院のK村先生に相談していたこともあって、大阪K察病院の口腔外科を受診してきました。その日1日で組織検査や頚部エコーなどを取ってもらったんですが、ほとんど待ち時間もなくこの頃は便利になってきたんだなーと思いました。
組織検査の結果は、白板症だけということで、そのまま経過観察となりました。次は2ヶ月後ということで、12月に受診しました。この時は忘年会が続いて疲れていたせいもあってか、1ヶ月ぐらい潰瘍ができて治りませんと言うと、すぐ入院して切れと言われてしまいました。全体を取って組織検査に出したら、その一部に癌組織が発見される可能性がかなり高いということでした。
それから、自分を納得させて家族を説得し、職場の段取りもつけ、1月22日に入院、翌日全身麻酔で舌の横の粘膜だけをはいで縫い合わせるという手術を受けました。手術から5日間は鼻に入れたチューブから栄養を受け、それから軟らかいものから食べ始めて、抜糸と家でも食事できることを確認して退院させてもらいました。舌はけっこうデリケートな組織で、ちょっと切っただけでも3日間ほどは、舌全体がパンパンに腫れていました。
でも、12月に手術をすすめられ、それから入院するまでの1ヶ月でけっこう進行して広がってきていたので、手術してよかったなと思っています。
いろいろありましたが、退院後1ヶ月もしたら、発音も食事もほとんど問題なくできるようになっていました。結果的には癌組織は無かったということなのですが、やっぱり早期発見・早期治療が大事です。口の中の癌のうち9割以上は舌の横の部分に発生します。みなさんも、舌に異常を感じたら早めに近くの歯科医院に相談される事を奨めます。