坂本先生

第十一回シルバーエイジ歯の健康まつりが開催され盛会の内に終りました。今年は52名の方に8020賞が授与されました。厚労省の平成17年度歯科疾患実態調査によりますと、80歳で20本以上の歯を有する人は初めて20%を越えたそうで、いつまでも自分の歯で過ごせる健康な高齢者が増えてきています。

ところで、最近話題になっている「病気にならない生き方」新谷弘実著の本を読んで、毎日の食生活や生活習慣がいかに大切かを実感しました。巷にはさまざまな健康法が言われていますが、一般的に良いといわれている健康法が、実は健康を損う危険がある事を知りました。例えば、

・腸のために毎日ヨーグルトを食べている。
・カルシウム不足にならないよう毎日牛乳を飲んでいる。
・水分はカテキン豊富な日本茶でとるようにしている。等々…

ショックだったのは、牛乳をとり過ぎると骨粗鬆症の原因となったり、製造方法の影響で牛乳は「錆びた脂」となり子供のアトピーや花粉症のアレルギーを起こす原因とも考えられています。

著者は胃腸内視鏡外科医として長年の間、約30万例の胃腸を診てきており、「健康な人は胃腸が美しく、不健康な人は胃腸が美しくない」という主張に説得力があります。それを、胃相・腸相と呼び患者さんにそれを良くする為に新谷食事健康法をすすめてきました。そのポイントとは、

・植物食と動物食のバランスは85対15とすること。
・全体としては、穀物を50%、野菜や果物を35〜45%、動物食は10〜15%とすること。(これは人間の臼歯・切歯・犬歯の歯数の割合とほぼ合致します。)
・動物食はできるだけ魚でとること。
・フレッシュなものを、なるべく自然の形でとるようにすること。
・牛乳・乳製品はできるだけとらないこと。
・マーガリンや揚げものは避けること。
・よく咬んで小食を心がけること。

 

それと同時に良い生活習慣を身につけ、酒やたばこは控えて、良い水を結構大量に飲みます。(成人で一日1500〜2000cc)そうすることによって、血液の流れが良くなり、新陳代謝を促進し、老廃物や毒素を排出し、腸内を活性化します。意外だったのはお酒もたばこと同じように血管を収縮させてしまうことです。人間の体の仕組を知り自然の摂理に従って、要は楽しみながら正しい食事を続けることが大切と言います。まず4ヶ月続ければ体は劇的に変化してくるそうです。そうすればたまに羽目を外しても大丈夫。

私も多量の水を飲む事から始めました。何cc飲まないといけないということではなく、機会あるごとに喉が乾けば水を飲む習慣をつけようと思います。季節柄、つい毎日冷蔵庫のビールに手を伸ばすのをやめて。

(2006年7月)

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