奥間先生

今年8月に"ダイアローグ・イン・ザ・ダーク"(D・I・D)なる催しに参加し、初めての経験でしたので、紹介がてら感想も少し書きたいと思います。
D・I・Dは、ドイツのアンドレス博士のアイデアで生まれ、ヨーロッパを中心に広がり、日本でも2000年に神戸「シーベックホール」で第1回目が開催され、その後1万人以上の方々が体験し今年も同じ「シーベックホール」で催されました。D・I・Dの主な目的は、視覚以外の感覚の幅、人間同士のコミュニケーションや連帯の幅を広げ、障害を持つ人々との新しい関係が生まれ、又その大切さに気付く事で多様な価値観を認め又多様な創造が芽生えてくる事を目指す事だそうです。
会場では7人がユニットになり、各々自己紹介して行動を共にしますが、実際には真暗な会場内を行動するので、名前と顔が一致しません。疑似日常生活空間の中を動くため全盲の方がガイドとして案内してくれます。会場に入る前に白杖を選ぶのですが、この白杖がどんなに頼りになる物であるかつくづく思い知りました。不安な面持ちで会場に入ると、伝言ゲームのようにガイドの方の声を伝えあって進むのですが、それでも右往左往してヨタヨタ歩きになります。赤外線カメラでその様子をみたら、きっと面白い光景だと思います。
それでも鳥の声、森の木々、川の流れや水の冷たさを全身で感じ、階段の上り下りの恐怖感、ブランコの浮遊感、テーブルに置いてある果物、野菜の香りや手ざわり、途中に設けられた喫茶店で飲んだ紅茶の味、全て新鮮に感じられ、気付かなかった事を気付かせてくれるそんな体験をしました。
妻と息子にも好評で、次の機会にも是非参加したいとの事、8月の暑い時期の楽しくて考えさせられる貴重な体験でした。

(2005年11月)

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