家族が和歌山の高野山のふもとあたりにある美里町に移り約4年になる。次男の喘息のため、空気のよい所へと転地療養で転居した。移る前は発作を数回経験していたが、転居後は風邪をひき、発作がでそうな時でも一度もでていない。やはり空気というものは大切なものだと改めて思う。私は週末だけではあるが、初めての田舎暮らしでいろいろな体験ができた。
 
まずは家の修理である。古い大きな家を借りることができたが、窓や襖は開かず、隙間風が入り、天井板がゆれているという状態であった。窓の枠を削り、襖や障子の中央をジャッキアップしてつっかえ棒を入れたり、隙間ふさぎをしたり、初めての天井裏に入ったりであった。天井裏に入る時は決死の覚悟で、カッパを着て、タオルでほっかむりとマスク、手袋、と完全防備で入ったが、くもの巣もあまりなく。予想外にきれいで拍子抜けであった。太い梁に天井板をワイヤーでつるすという構造も、初めて知った。
 
家は貴志川のすぐそばにあり、夜は静かで川のせせらぎが気持ちよく響く。都会育ちの私は、雨の音とよく間違えるが。折角川のそばに居るのに、ということで川釣りにトライしたが、なかなか難しい。アマゴは釣れず、ジャコばかりである。貴志川のこのあたりは6月は蛍がすばらしい。家から少し下流の川辺の林は時期になると一面、蛍のほのかな光でいっぱいになり、とても幻想的で美しい。
 
美里に来て、最初に感動したのは星の多さ、きれいさである。夜空一面、星が輝いているというのは、大阪ではとても考えられない。星はポツン・ポツンとあるものだと思ってしまうからである。
美里での暮らしは、都会にいては感じられない自然を感じ、楽しむことができる。不便で、不自由なことも多々あるが、こういう体験をさせてもらえた子どもに感謝!?
 
(2004年5月)

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