鳥羽穂積先生
2月11日、今日は建国記念日です。
私の小学校時代は、紀元節と云って四大節の一つで此の日は読んで字の如く日本国建国の日と云う事である。
そもそも、紀元節とは、明治5年(1792年)、日本書紀・古事記の説話により、神武天皇即位の年を西暦紀元前(B.C.)660年と定めて、これを皇紀元年(今年は皇紀2663年)と呼んだ。しかし、神武天皇の即位が架空の事実であると云うだけでなく、推古朝以前に関する日本書紀の暦法が紀元節設定当時には明らかではなかったので、神武天皇の即位日とされた辛酉(かのととり)正月元日を太陽暦に換算することは不可能であり、2月11日の日付は当時の学問的水準に照らしても無根拠であった。
その頃の明治政府は、国内に於いては世直し一揆、対外的には万国対峙と云う状況に直面していた。この内外の危機を一挙に突破する為に、神権的天皇に権力を集中させようと企てていた。紀元節はこうした天皇統治の存在理由である。
古代の政治、神話を宣伝し、外国に対して国威をはる為に設定されたものであった。そしてこれ以降、紀元節当日を期して大日本帝国憲法が発布(1889)された。戦後の1946年に廃止されたが、1966年、建国記念日と名を改め祝日として復活した。
歴史的な正否は別として、日本国民として国家の生誕を祝うべきではないかと、私個人としては思います。
(2003年2月)

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