趣味でクルマを転がす方々も多いであろう。気の合う仲間とクルマ趣味で徹夜できるのも楽しいものだ。きっと皆子供に戻ったように目を輝かせて、世の中のごたごたなんかすべて忘却の彼方に押しやってワイワイやっているのだろう。そんなド素人のクルマオタクの独断と偏見に満ち満ちた文章をお届けしたい。
 まず第一回として、クルマと人の相性について述べてみたい。買ってすぐ事故って、あのクルマとは相性が悪かったなんて云っている人もいる。相性なんてそんなものだろうか?相性の善し悪しなんて私に言わすと、コックピットに座った瞬間に解かる場合と、転がしてクルマと理解しあって解かる場合と、クルマと別れて初めて解かる場合が在るように思う(ああ、シロウトの勝手)。まるで男女関係のようだ。そういえばイタリア語でクルマは女性名詞である。男は女に惚れるものである・・・・・・・。
 脱線を修正しよう。実際ショールームで運転席に座った瞬間何か心がときめいてきたことがあった。思い当たる方もおられることと思う。事実、後日同じクルマを試乗してみると決して期待を裏切らなかったのである。全くの一目惚れ(R-32、E-30M3、ALFA156、P-10には惚れちまった)。
次に買った当初はそうでもなかったのに、走らせるうちに互いに理解しあって相性が良くなる場合を書いてみたい。例えば、親に強いられた結婚であっても永年連れ添ってだんだん仲睦まじく夫婦に近いと思う。野球のバッテリーでもこういった場合があるようだ。感情も有機性も無いタダの機械相手かも知れないが、クルマを愛する方々には解かっていただけることと思う(初めての愛車TA-57がそうだった)。
 手放して初めてそのクルマの良さが、自分との相性の良さが分かることもある。まるで男女の仲。何らかの理由で別離た後、一緒に過ごした月日以上に相手を愛しく思う時、失恋して落ち込むパターンであるが、これとそっくりなように思う。
 本当にまとまりの無い浅薄な文章を書いてしまったが、例え、心の無い機械であるであるクルマであっても、幼な児のどんなに汚くなっても手放そうとしない縫いぐるみであっても、相性の良い相手に対する愛着慈しみは、決して人を愛する心と甲乙つけ難いものなのである。だから、他人が自分の嫌いなクルマについて自慢しても、決してけなしたりしないでいきたい。むしろそのクルマの良い所を認めてあげたい。趣味の方向性、範囲、深さ、は人それぞれであり否定するのはその人の人格否定にもなりかねない。他人の趣味を容認して初めて、その人の趣味もまた豊かになるのである。
(2002年7月)

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