甲田先生
日本アマチュアゴルフ界の重鎮であり、聖(ひじり)である中部銀次郎氏が昨年12月14日に死去した。享年59歳だった。彼の著書を何冊か読ませて頂いた。中部氏は日本アマ選手権6勝を始め、数々のタイトルを獲得し、西日本オープンではプロを破って優勝するなど現役時代の活躍は伝説にさえなっている。競技生活を退いた後も「中部語録」で多くのファンを魅了した。
その語録の中に『ゴルフでは起こったことに鋭敏に反応してはいけない。やわらかくやり過ごすこと』というのがある。僕はゴルフ暦20年以上になるが今だにプレー中に起こったことをやわらかくやり過ごすことができないでいる。
例えばティーショットが快心のショットでフェアーウェイのど真ん中に。いわゆる今日一のショットが出て喜んでセカンド地点にいってみるとディボット跡にボールがすっぽり埋まり、ライは最悪である。それでも残り170ヤードを5番アイアンを手に持ち、かっかしながら打つと大ダフリ、またまた頭に来てサードショットを打つと今度はトップしてグリーンオーバー。もう精神状態は正常ではなく、結局4オン3パットのトリプルボギーである。
事の起こりは、今日一のナイスショットに鋭敏に反応し、喜び勇んでセカンド地点に行った事にあり、それが運悪くディボット跡にボールが埋まっていたのに鋭敏に反応して悔やんだ事にある。
中部語録に『最悪を覚悟して最善を尽くす』がある。ゴルフはメンタルなスポーツとよく言われるが、ストレス解消のために休日にゴルフに行きストレスをためて帰ってきたのでは何にもならないと思う。ゴルフはミスのスポーツともよく言われるがミスをしても次のショットを笑顔で又は平気な顔で打ちたいものである。でもやっぱり僕には無理かもしれない。
(2002年1月)

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