126.私が感じている事やよく患者さんにお話しすること 中山盛詔(中山歯科)
皆様大正区歯科医師会のホームページを開いて頂きありがとうございます。
今回は私が感じている事や、よく患者さんにお話する事をお知らせしたいと思います。
■今は治療の時代から予防に変化していること、痛い時に歯医者に行くと痛い思いをするので嫌いになる、歯を失い、お金も高くなる。予防なら痛くないし、一生自分の歯で食べる事が出来る可能性が高く、お口もスッキリし、歯医者を嫌いにならない。歯周病予防、入歯予防になる。特に歯周病は細菌による感染症なので(虫歯もです)、正しく磨き、菌を減らし、出血を減らす。出血による血液は歯周病菌の栄養になるのです。歯周病は糖尿病、動脈硬化、心臓など体に大変悪影響を与えます。特に糖尿病の方は関係していることが多く、研究で明らかになっています。
■ゆっくり30回以上噛む、噛む事でお口の筋力を鍛える。嚥下運動に役立ち、美容、消化、胃にもやさしい。食べ物の順番も大切ですがゆっくり食べる事で血糖値を急に上げないで、食べる量も減り、生活習慣病(体重減等)にも良い。早喰いの方は、口呼吸で鼻が悪い人が多いので、口を閉じゆっくり噛み、口の筋力を鍛えましょう。その為にも野菜など硬めの食事が大切です。
■1日何回磨いてもいいが、夕食後は丁寧に磨いて下さい。菌を減らし歯周病予防、丁寧に磨くことで間食を抑制する効果があり、体重減が期待できます。現在、病院では手術前後に口腔をきれいにし、術後性肺炎の予防によ死亡率の低下、今これが注目されています。高齢者には、不顕性肺炎の予防、命にかかわる重要なことです。口の健康も体の健康に大きく繋がっています。
■奥歯が無いと力が入らず転倒しやすくなります。転倒による骨折は寝たきりのリスクを高める大きな問題です。歯を入れましょう。疑問があればかかりつけの先生に相談して下さい。